CT（精密な検査で高度な治療）

CTとはComputed Tomographyの略で、コンピュータを用い、データ処理を行い、画像の断層写真を作成する装置です。
以前は二次元画像でしたが、近年は三次元化が可能になり、見えなかった物が見えるようになり、精度の高い治療が可能になりました。

CTによる根管治療

根管治療とは、歯の髄まで進行した病気や、歯の根にできた病気など、従来の2次元レントゲンでは見つかりにくかった疾患を治療することです。長く自分の歯で噛むためには、この根管治療がとても重要になってきます。今までのレントゲンによる患部の認知は、2次元的で見えない、把握できない箇所がありました。歯の髄や歯の根の中は、なかなか2次元のレントゲンでは把握しにくいため、治療も難しいものでした。しかし、歯科用CTレントゲンの導入により患部がより明瞭に把握できるようになり、より精度の高い治療を施すことができるようになっています。例えば、神経が死んでしまった歯の根の場合、罹患した患部を除去するという治療後、歯の根の中を消毒し、細菌の感染を防ぐための薬を詰めるという一連の治療を行います。細菌の感染を防ぐという治療法により、従来は抜くという治療を行うしかなかった神経の死んでしまった歯も、根管治療後は長く使うことができるようになるのです。当院では噛むことの喜びを長く持ち続けることが、人には大切で必要なことだと考えています。

CT導入によりできること

人の歯並び・根の形態はみな一様ではなく、ひとりひとり違った並び方をしています。今までの2次元のレントゲンでは、それぞれの違った歯並びや重なった根、曲がった根などにある患部は見つけにくく、予測と経験に頼る治療を行わなければなりませんでした。
本来歯科治療は精密な治療を必要とします。精密な歯科用CTレントゲンを導入することにより、3次元で撮影することができ、3次元の映像から患部を特定できるようになりました。そのため、治療の精度を格段に上げることができるようになっています。
歯科用CTレントゲンにより、歯の根に膿がたまる歯根嚢胞や歯にひびが入る歯根破折などの、従来では見つかりにくかった疾患を治療することが可能になっています。精度の高い治療ができるということは、より安全な治療ができるということでもあります。
歯科用CTレントゲンを導入したことにより、患者様の痛みや悩みを解決するためのより精度の高い、かつ、安全な治療ができるようになりました。